SpecialContents vol.39 “ながら家事”のススメ

毎日を快適に過ごすためには、炊事に洗濯、掃除といったホームキーピング作業のほかにも、
食べ残したおかずを冷蔵庫にしまう、捨てる前の資源ゴミからラベルをはがす……
といったさまざまな“名もなき家事”があり、
完璧にしようとすればするほど自分の時間はなくなってしまうもの。
そんなときは、時短術としての“ながら家事”をあえて取り入れてみては?

“ながら家事”はメリット多数♪

“ながら家事”には、時間を有効に使える以外にも良いことがたくさんあるのです。

家事がより効率化され、時間の余裕が生まれる

写真「ながら家事で効率化 イメージ」

家事の内容を大きく分類してみると、「食事」、「洗濯」、「掃除」の3つにかかわる内容のものがほとんどを占めており、忙しい朝の時間帯や子育て中にはそれらを同時進行させなければならないことも。
食事の用意をしながら洗濯機を回すなど、無駄な時間を省いて家事を効率的にこなしているはずなのに「時間が足りない」と感じる場合でも、“ながら家事”を取り入れると家事をより効率化することができ、時間的な余裕が生まれます。
また、家事動線をまとめるために、ライフスタイルに応じたユーティリティスペースを用意しておくのもオススメです。

ユーティリティスペースについては以前にもご紹介しておりますので、ご参考にお読みください。
vol.38 ユーティリティスペースがあれば、家事動線が楽になる♪

家事をシェアすることで、家族のきずなが深まる

写真「家族と一緒に家事 イメージ」

ながら家事”はちょっとした作業が多く、誰でも簡単に始めることができます。もちろん、家族の誰かがひとりで実践するよりも全員で取り組んだほうが効果が高まるので、大前提として「家事をシェアする」という認識を家族皆で持てるように話し合っておきましょう。

写真「家族のきずなが深まる イメージ」

日本では共稼ぎ家庭が普通になった現代でも女性の家事負担が多いのが実情ですが、“ながら家事”で家事をシェアすると家族がお互いの労働に対して感謝の気持ちを持ちやすくなり、家族のきずなが深まります。

掃除も洗濯も、
「まとめて」より即時対応が◎!

“ながら掃除”は「気付いたとき」にすることが大切。また、洗濯物は洗濯機に入れる前の仕分けが肝心!

掃除道具はすぐに手が届く場所に置く

掃除道具をクローゼットや押入れなどにしまい込んでしまうと、掃除をするという行動を起こすまでに手間がかかるため、「あとでまとめて掃除をしよう」とつい後回しにしてしまいがち。定期的に掃除をすることは確かに大切ですが、汚れは蓄積するほど落ちにくくなってしまうので、後回しにすればするほど掃除に余計な時間がかかってしまうことになります。

写真「壁に設置した掃除道具 イメージ」

掃除道具をあえて人が集まる場所の近くに置いておくことで、誰でも気付いた時に気軽に掃除ができるようになり、キレイな状態を維持しやすくなります。特に“ながら掃除”に使うアイテムは、ゴミ箱観葉植物の鉢の陰ソファの下などに指定席を作って置いておきましょう。その際、もちろん取り出すのに手間がかかる場所に置くのはNGです。
自然素材でできたホウキやポップなデザインのハンディモップなど、部屋の雰囲気に合ったデザインの掃除道具なら、見える場所に吊るしておいても。ちょっとした掃除に役立つグッズをあちこちに置いておくことで、気付いた人が気付いたときに“ながら掃除”を実行することができ、いつの間にか定期的な掃除の回数を減らしても汚れやホコリがたまりにくくなったことに気付くはずです。

●リビングには、複数の掃除道具を用意

写真「ながら掃除 イメージ」

リビングは、子供がソファでおやつを食べて食べカスを散らかしてしまったり、人が出入りすることで空気が動いてホコリがたまったりしやすい場所。
人が集まって比較的長時間過ごすことが多いので、複数の掃除グッズをなるべく手の届きやすいところに置いておき、“テレビを観ながら”、“読書をしながら”など、誰でも思い立ったときにその場を掃除できるようにしておきます。

写真「ハンディ掃除機とホウキチリトリのセット イメージ」

ながら掃除”には、いつもの掃除に使うフルサイズの掃除道具よりも、ハンディタイプの掃除機や100円均一ショップなどで手に入る小さなホウキとチリトリのセットなどを活用するのがオススメです。

写真「粘着タイプの掃除アイテム イメージ」

ゲストがイスやソファなどに座った際、服に糸くずなどが付いてもすぐに対処できるよう、粘着タイプの掃除アイテムを用意しておくのもよいでしょう。

●水回りには、水分を拭き取るグッズを

写真「タオルとスポンジ イメージ」

水回りは、できるだけそのスペースが水に濡れている時間を少なくすることがキレイを保つポイントです。例えば洗面台なら、掃除用のスポンジと手拭き用のタオルを常にスタンバイしておき、手や顔を洗うついでにシンクや作業台、鏡などをスポンジで掃除し、水滴が水垢になる前に手や顔を拭いたタオルでシンクを拭き上げます。もともと手が濡れている状態から拭き掃除をするので手を拭く手間も1度で済み、まさに1石3鳥です。

写真「バスルームとトイレの拭き掃除 イメージ」

バスルームやトイレなども、入ったら出る前に毎回短時間の拭き掃除をすれば、掃除のためにわざわざ時間を割く回数がかなり減らせます。

写真「電子レンジの拭き掃除 イメージ」

キッチンやダイニングでも、作業スペースやテーブルなどを拭いた濡れ布巾で電子レンジや炊飯器を拭き掃除すれば、定期的な大掃除をすることなく衛生的に使い続けることができるはずです。

洗濯は洗う前の仕分けが大切

写真「仕分けたカゴ イメージ」

洗濯は、洗濯機で洗い始めてからは何もできないので、洗う前の仕分けを個々で“脱ぎながら”完了してしまいましょう。仕分けるための洗濯カゴを複数揃えて置くスペースがない場合は、洗濯ネットで仕分けてもOK。

写真「服を仕分けて効率的に イメージ」

そのまま洗えるもの、デリケート洗いが必要なもの、特に汚れているもの、色落ちするものを脱いだ人が分けておけば、後は洗濯機で洗うだけ。
特に部分汚れは、洗濯を担当している人が仕分けると気付けないことがあるため、着ていた人に分けてもらうのが一番効率的なのです。

料理は“作りながら
”次の準備を済ませよう

毎日3度、朝・昼・晩と食事の用意をするのはとても大変です。そこですぐに食べる食事を“作りながら”、次回以降の食事の準備をしてしまいましょう。

“いつもの食事を作りながら”ついでに作り置き

写真「料理しながら作り置きを作る イメージ」

作り置きのおかずを紹介したレシピ本が多数出版されていますが、そもそも時間に余裕がないと作り置きする時間さえもったいなく感じてしまうものです。そこで発想を転換して、“いつもの食事をつくりながら”、作り置きのおかずを作ってしまいましょう。

写真「切り身と小分けにした魚 イメージ」

作り置きとは言え、特別な料理を作る必要はありません。例えば、魚の切り身をいつもより余分に焼いて食べる分だけ取り分けたら、残りは翌日の朝食で味付けを変えて出したり、小分けにするかほぐしてお弁当用に冷凍したり。

写真「お肉を冷凍して保存する イメージ」

お肉は半量に分けてそれぞれ違う味を付け、一方は焼いて食卓へ。もう一方は冷蔵して次の食事のおかずにすれば、同じ材料でも違う料理として飽きずに食べられます。味付けをしたところで冷凍すれば1カ月ほど保存できるので、お得なセール品をまとめ買いして、違った味付けをしたものをいくつか冷凍しておくと、ほとんど手間をかけずに何食分かのおかずを用意しておくことができます。

料理をしながら、次の食事の下ごしらえ

写真「色々な野菜 イメージ」

洗って皮をむいて切り分けて……と、何かと手間がかかる野菜の下ごしらえも、実は数日分をまとめて済ませておくことができます。ただし野菜は切り口に雑菌が繁殖しやすいため、必ず使い捨てのビニール手袋などを両手に着け、よく洗って乾かした包丁で切り分けましょう。切ったら種類ごとにジッパー付きのビニール袋に分けて入れ、なるべく空気を抜いて閉じ、野菜室で保存します。

写真「野菜をポリ袋に入れて保存」

キャベツや白菜、ホウレンソウなどの葉物は、野菜炒めや八宝菜などに使うようなザク切りサイズに。ニンジンや大根は火が通りやすいよう薄切りに。大き目のポリ袋にキッチンペーパーを入れ、その間に入れておくと余分な水分が出ません。
ただし、水分が多いトマトは切ったらすぐにいただくか、1週間以上保存したいなら切らずに冷凍するのがオススメ。使う分だけすりおろせて重宝します。

写真「ネギの小口切り」

タマネギのみじん切りや長ネギの小口切りも、用意しておくと色々な料理に使えて便利。こちらは密封容器に入れ、チルド室などなるべく温度の低いところで保存して数日で使い切るか、切ってすぐに冷凍しましょう。

写真「和・洋・中 イメージ」

生肉は下ごしらえをして長時間保存しておくと危険なので、必ず火を通しておきます。挽き肉に少量の塩・コショウを振って油を引かずにそぼろ状に炒めておくと、和・洋・中どんな料理にも使えます。

自家製の「冷凍野菜ミックス」を作ろう♪

野菜は価格が高騰することが多いため、安いときにまとめて購入し、自家製の「冷凍野菜ミックス」を作っておくと、“ながら調理”の強い味方に!

<野菜を冷凍する際のポイント>

※新鮮なものを、新鮮なうちに冷凍し、1カ月を限度に使い切りましょう。
※冷凍する際は、まず2時間ほどで冷凍庫から取り出し、袋のまま振って野菜同士がくっつかないようにしてから冷凍庫に戻しておくと、使う時にパラパラと使いたい分を取り出すことができます。1食分ずつラップでピッタリと包んで小分けにしておくのも良いでしょう。
※水分やデンプン質が多い野菜は、そのまま冷凍するとスカスカな食感になってしまうので注意。ダイコンやヤマイモはすりおろして小分けにして、サツマイモやカボチャは電子レンジで加熱してからマッシュして冷凍しておけば、解凍するだけで食べられます。

●角切り野菜の冷凍野菜ミックス

写真「角切り野菜の冷凍野菜ミックス」

4~5種類の野菜を小さ目に切ってミックスしておくと、スープやパスタソースを作ったり、ご飯ものを作ったりするのに最適です。

<オススメの野菜>

写真「角切り野菜の冷凍野菜ミックスにオススメの野菜」

・キノコ類 ・ニンジン ・コーン ・タマネギ ・ズッキーニ

<角切り野菜の冷凍野菜ミックスの作り方>

① 野菜をそれぞれ5mm程度に切る。
② ①をミックスし、ジッパー付きの冷凍保存用袋になるべく平らに入れて冷凍する。

★オススメレシピ★
野菜たっぷりホワイトスープ

写真「野菜たっぷりホワイトスープ」

<材料>(3~4人分)

・ベーコン……100g
・角切り野菜の冷凍野菜ミックス……200g
・コンソメ(固形)……1個
・水……400mℓ
・牛乳……100mℓ

<作り方>

① ベーコンを1cmくらいの幅に切ってフライパンで炒めたら、凍ったままの角切り野菜の冷凍野菜ミックス、水、コンソメを加えて中火で10分ほど煮る。
② ①に牛乳を加え、ひと煮立ちしたら火を止める。

●和食材の冷凍野菜ミックス

写真「和食材の冷凍野菜ミックス」

タケノコやゴボウに代表される和食材も、ミックスしておけば煮物などを作るのに活躍します。

<オススメの野菜>

写真「和食材の冷凍野菜ミックスにオススメの野菜」

・水煮のタケノコ ・ニンジン ・ゴボウ ・シイタケ ・レンコン 

<和食材の冷凍野菜ミックスの作り方>

① 水煮のタケノコ、皮をむいたニンジン、包丁の背などで皮を削いで5分ほど水にさらしたゴボウはすべて小さめの乱切りにする。シイタケはかたく絞った布巾で拭いた後、食べやすい大きさに切る。レンコンは皮をむいて小さ目の乱切りにし、酢水につけてから下ゆでしておく。
② ①をミックスし、ジッパー付きの冷凍保存用袋になるべく平らに入れて冷凍する。

★オススメレシピ★
簡単筑前煮

写真「簡単筑前煮」

<材料>(3~4人分)

・鶏もも肉……200g
・和食材の冷凍野菜ミックス……300g
・板こんにゃく……100g
・ゴマ油……大さじ1
・めんつゆ(煮物用の濃度にする)……200mℓ
・砂糖……大さじ1

<作り方>

① 鍋または深めのフライパンにゴマ油をひき、ひと口大に切った鶏もも肉を加えたら、木ベラなどで混ぜながら中火で火が通るまで加熱する。
② 板こんにゃくをスプーンでひと口大にちぎって①に加え、全体に油が回るまで加熱する。
③ 凍ったままの和食材の冷凍野菜ミックス、めんつゆ、砂糖を②に加えて強火にし、沸騰したら中火で20分ほど煮込む。

●洋風野菜の冷凍野菜ミックス

写真「洋風野菜の冷凍野菜ミックス」

冷凍野菜は生野菜と比較して、ビタミンCは失われやすくなるものの、食物繊維やミネラル、脂溶性のビタミンA、D、E、Kの量はほとんど変わりません。たくさん冷凍してストックしておきたいですね。

<オススメの野菜>

写真「洋風野菜の冷凍野菜ミックスにオススメの野菜」

・アスパラガス ・ブロッコリー ・カリフラワー ・パプリカ(赤、黄) ・ニンジン

<洋風野菜の冷凍野菜ミックスの作り方>

① アスパラガスは3~4cmの長さに切り、ブロッコリーとカリフラワーは花蕾を小房に分けて茎の皮をむきひと口大に切り、まとめて数分間下ゆでしておく。パプリカはクシ切りにして少量のオリーブ油で軽く炒めておく。ニンジンは皮をむいて5mm程度の輪切りにしておく。
② ①をミックスし、ジッパー付きの冷凍保存用袋になるべく平らに入れて冷凍する。

★オススメレシピ★
巣ごもりスチームサラダ

写真「巣ごもりスチームサラダ」

<材料>(3~4人分)

・洋風野菜の冷凍野菜ミックス……500g
・卵……3または4個(人数分)
・ロースハム……3または4枚(人数分)
・水……100mℓ
・好みのドレッシング……大さじ3程度

<作り方>

① 24cmの鍋またはフライパンにオーブンペーパーを敷き、凍ったままの洋風野菜の冷凍野菜ミックスを入れる。
② ①の中央を少しくぼませてロースハムを敷き、その上に卵を割り入れる。
③ ②のオーブンペーパーの下に水を流し込み、フタをして中火で約15分加熱する。
④ 器に盛り付け、好みのドレッシングをかけていただく。

“ながら家事”と聞くと「面倒臭がりな人がすること」と思われがちですが、適度に取り入れれば超効率的な生活を送ることができるのです。ぜひ今日から始めてみませんか?

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