SpecialContents vol.35 家族は意外と気付かない!?わが家のニオイ対策

いつもキレイに掃除をしていても、実はその家庭ごとに独特のニオイがあります。
家族が気持ちよく暮らしていくためだけでなく、ゲストに心地よい時間を過ごしてもらうためにも、
日頃からのニオイ対策は欠かせないもの。
そこで今回は、スペースごとのニオイの原因を探る方法とその解決法、
また消臭グッズの作り方などを紹介します。

ニオイの正体を突き止めよう!

住まいのニオイ対策の第一歩は「わが家ならではのニオイ」について知ること。意外な場所が発生源になっていることも……?

ニオイの発生源を知る方法

写真「設備をオフにする イメージ」

まず、窓や玄関などの開口部をすべて閉めます。そしてエアコンや扇風機、空気清浄器、換気扇といった設備をすべてオフにし、「室内の空気が動かない状態」を作って数時間おきます。こうすることで、普段はニオイが気になる場所が特にはない場合でも、ニオイの発生源を見つけやすくなります。

写真「友人に立ち会ってもらう イメージ」

気の置けない友人など信頼できる第三者に協力してもらえるなら、立ち会ってもらうとより確実にニオイの発生している場所を特定することができます。

「良いニオイ」と「嫌なニオイ」

写真「ニオイがする イメージ」

そもそも「ニオイがする」とは、私たちの嗅覚で感知することができる物質が空気中に漂っている状態のこと。家庭内には「良いニオイ」と「嫌なニオイ」が少しずつ混ざり合って漂っており、それが"その家のニオイ"を構成しているのです。

写真「悪臭 イメージ」

一般的に「悪臭」とされるものは、排水口(下水)、ゴミ箱、タバコ(煙や灰皿)、ペット(エサやトイレ)、汗、カビなど。

写真「良いニオイ イメージ」

一方、インテリアとして飾った花やアロマキャンドル、香水、おいしそうな料理やコーヒーなど、「良いニオイ」と言われるものにもさまざまな種類があり、人によっては苦手に感じることがあります。またそれぞれ単体では「良いニオイ」でも、複数が混ざり合うと「嫌なニオイ」になってしまうことも……。

このようにニオイの境界は意外と曖昧ですが、「強いニオイ」に対しては多くの人が共通して不快に感じやすいので、例え「嫌なニオイ」を和らげる目的であっても芳香剤を大量に置いたりするのは避けた方が無難です。

「良いニオイの住空間」を
実現するために

「わが家を良いニオイにしたい!」と思ったら、まず"無臭"を目指しましょう。

スペース別のニオイ対策

「良いニオイの住空間」というゴールを目指すための前段階として、まず可能な限り「無臭の住空間」を作りましょう。そのためには、ニオイの原因となっている物質を取り除く必要があります。

<ニオイの主な原因と対処法>

●玄関

【主な原因】

玄関の嫌なニオイの原因は、大きく3つ。

写真「玄関のニオイ イメージ」

①汗や皮脂汚れなどが染み込んだり、雨などで濡れてしまったりしたに、雑菌やカビが繁殖している。
②汚れた(または湿った)ままの靴を収納し、長時間閉め切った状態にしてしまったために、靴箱の中に雑菌カビが繁殖している。
③玄関以外の生活スペースから、生活臭が流れ込んでいる。

【対処法】

写真「靴のケア イメージ」

①靴を履いた後は、必ず外側・内側の汚れを落とし、湿気を飛ばしてから収納する。汚れが目立つようになったら、洗える場合は水洗いし(洗えない場合は消臭スプレーなどでケアをし)、よく乾燥させる。
②靴箱は普段から扉を開けておくか、扉をすだれに代えるなどして通気性を確保するのがベスト。そうした対策が無理な場合は、定期的に靴箱の換気を行う。また、棚板の上に新聞紙を敷いたり、除湿グッズを置いたりして湿気を溜めないようにする。

写真「玄関を開けて換気 イメージ」

③それぞれの生活スペースを見直した上で、定期的に玄関ドアを開け放って換気を行う。※玄関ドアを開けて換気を行う際は、防犯上、必ず近くで待機するなどご留意ください。

●キッチン

【主な原因】

写真「キッチン イメージ」

キッチンのニオイは、色々なにおいが入り混じった「複合臭」。特に気になるニオイの元は、
①排水口、②ガスコンロまわり、③ゴミ箱の3つです。

【対処法】

写真「ガスレンジの掃除 イメージ」

②ガスレンジまわりのニオイは、調理中の食材の飛び散りをそのままにしたり、酸化した油が壁やガスレンジの天板、グリル内、換気扇などにこびりついたりしたものが発生源。調理後すぐに拭き取れば軽く拭くだけで落とせるものの、時間が経つにつれ頑固な汚れに……。
食器洗い用の中性洗剤でも汚れが落ちない時は、40度のお湯100mlあたり重曹小さじ1杯(5g)を溶かした「重曹水」をスプレーするか、キッチンペーパーなどに含ませてしばらく湿布してから、水拭きすればピカピカに。
③ゴミ箱は必ず蓋付きのものにして。ニオイがするものを捨てる時は、面倒でもその都度ビニール袋などに入れてから捨てるとニオイを防げる。

●リビング

【主な原因】

写真「リビング イメージ」

リビングには、人やペットの口臭や体臭、子供たちのおやつの食べこぼし、喫煙をしている場合はタバコの煙など、居住スペースの中で最も多くの種類のニオイが漂っています。ダイニングやキッチンとつながっている場合は、その原因はさらに複雑に……。
そして、カーテンやラグといった布製のインテリアがそれらのニオイを吸収してしまい、なかなか無臭を保つことは困難です。

【対処法】

写真「蓋付きのゴミ箱 イメージ」

①ニオイがこもると不快度が増すため、定期的に換気を。特に食事をした後は、24時間自動換気の機能がある場合でも、窓を開けて換気をした方が短時間で空気を入れ替えることができる。
②ゴミ箱は蓋付きがオススメ。なお、ゴミ箱は一時的なゴミの保管場所と考え、ゴミはこまめに処分しよう。

写真「カーペットに掃除機をかける イメージ」

布製品はなるべく頻繁に洗う(カーテンは3カ月に1度が目安)。ソファには洗濯できるカバーをかけておく。カーペットやラグは、洗うのが無理なら専用の消臭剤を使うか、重曹をふりかけてから掃除機をかけるとニオイが軽減するのでお試しを(前日の晩に重曹を振りかけておくと効果的)。

●寝室

【主な原因】

写真「寝室で眠る イメージ」

寝室は、人やペットの口臭・体臭などがこもりやすい場所。特に、汗を吸った寝具をそのままにしておくと、雑菌カビダニが繁殖して嫌なニオイが発生するので注意しましょう。

【対処法】

写真「シーツ交換と天日干し イメージ」

①意識的に換気を行い、空気を入れ替えよう。
②ニオイを吸収した布製品は、こまめに洗濯を。シーツは1週間に1回以上が◎。枕カバーは毎日交換しよう。もちろん、カーテンの洗濯(3カ月に1度)も忘れずに。
③寝具は湿度が高いままにしておくと雑菌やカビだけでなくダニも増えやすいので、布団乾燥機を使うか天日干しをして湿気を撃退しよう。

●バスルーム

【主な原因】

写真「バスルーム イメージ」

使用するたびに高温・多湿になるバスルームのニオイの原因は、主に汚れ(ヌメリ)カビです。

【対処法】

写真「シャワー イメージ」

①入浴後は、必ず排水口のゴミ受けを洗う。それでもニオイが気になる場合は、「トラップ」の汚れや"封水切れ"の可能性も。※キッチンの対処法①を参照。
②バスタブと壁・床には、酸性の皮脂汚れとアルカリ性の水垢が混在しているので、両方を落とせるタイプの洗剤で洗う。洗い終わったら、カビの発生を抑えるため必ず冷たい水で洗剤を流す。

写真「お風呂の換気扇を掃除する イメージ」

③風呂釜は、1カ月に1度を目安に専用洗剤で洗う。
④浴室全体にカビが発生するのを防ぐため、入浴後は必ず換気扇を回す。換気扇のフィルターは1カ月に1度を目安にホコリを取る。外して掃除機で吸った後、水洗いをする(濡れたまま取り付け、15分程度回せば乾く)。

●トイレ

【主な原因】

写真「トイレ イメージ」

トイレのニオイの原因は主に3つ。①便器の見えない部分の汚れ、②尿の飛び散りによるアンモニア臭と雑菌・カビの臭い、そして③換気不良です。

【対処法】

写真「トイレの掃除 イメージ」

①便器は複雑な形をした陶器製のため、特に縁の裏側にはブラシが届きにくい。そこで、使い捨てのビニール手袋などをつけ、雑巾などで汚れを直接こすり落として。
ウォッシュレットと便器の隙間や、便器と床の隙間は、やわらかい歯ブラシを使うと便利。隙間をシール材でふさいである場合は、シール材をキズつけないようにやわらかい布などでそっと水拭きして。
もし尿石がこびりついてしまったら、酸性洗剤をトイレットペーパーなどでしばらく湿布してからこすると効果的。

写真「尿の飛び散り箇所」

②男性が立って用を足すと、気を付けていても便器の手前と左右の床・壁に少量の尿の飛び散りが……。時間が経つとアンモニア臭が取れなくなったり、また雑菌やカビが繁殖したりするので、面倒でも毎日水拭きして。
また、飛び散りを防ぐためにも、使用後は蓋を閉じてから水を流すように心掛けを。
③トイレは狭い個室なので、換気を怠ると少しのニオイでもこもってしまうもの。また、常に便器に水が溜まっていて湿気やすいため、使用直後はもちろん、できれば常時換気扇を回しておくのがオススメ。

ニオイの原因を取り除いた後は、しっかり換気!

写真「窓を開ける イメージ」

空気中に漂うニオイ物質をなくすには、発生源を取り除いた後、換気して室内の空気を外の空気と入れ替えていきます。
換気を行うタイミングは、よく晴れた日の昼間、特に低湿度な時間帯(正午~午後2時頃)がベスト。

1カ所の窓を大きく開けるより、「空気の取り込み口」の対角線上(またはなるべく離れた場所)に「空気の排出口」を作った方が効率よく換気することができます。つまり、2カ所以上の窓を開け、室外から新鮮な空気を取り込みつつ室内の空気を排出するのが理想です。

イラスト「換気方法の良い例と良くない例」

窓が1つしかない(または窓がない)場合には、扇風機サーキュレーターなどを使って空気を室外に追い出していき、最終的に玄関ドアから排出する流れを作ると良いでしょう。

消臭グッズを手作りしよう

ニオイの原因を取り除いたら、いよいよ良いニオイをプラス! 100円均一ショップやドラッグストアなどで手に入る身近な材料を使って、消臭&芳香グッズを手作りしてみましょう。

■ペットのオシッコのニオイを中和!「クエン酸スプレー」

写真「クエン酸スプレー 参考作品」

ペットのオシッコのニオイの主な成分であるアンモニアはアルカリ性。クエン酸を使えば、ニオイを中和してペットがなめてしまっても安心です。

【材料】

水またはお湯(40度程度)……500ml
クエン酸……大さじ1

【作り方】

スプレーボトルに水またはお湯とクエン酸を入れ、よく振って溶かす。
※クエン酸が溶けきっていないと、スプレーが目詰まりするので注意。
※ペットの体に直接スプレーしないこと。

■湿気もニオイも防ぐ♪「オシャレなシューキーパー」

写真「シューキーパー 参考作品」

毎日履く靴は汗や湿気でニオイがこもり、気付けばシューズボックス全体が嫌なニオイに……。そこで、湿気もニオイも取れちゃう重曹を使ったシューキーパーはいかが?

【材料】※1足分(2つ)

お茶用の袋……4枚
重曹……200g程度
靴下(子供用)……1足分(2枚)
リボン……25cm×2本

【作り方】

①お茶用の袋に重曹を50gずつ入れ、袋の口をきちんと折り返して閉じる。
②①を靴下(片足)に2個ずつ入れ、口をリボンで結んで閉じる。
※香りを付けたい場合は、好みのハーブやアロマオイルを加えてもOK。

■涼しげで夏にぴったり♪「保冷剤で脱臭&消臭剤」

写真「保冷剤を使った消臭剤 参考作品」

使わなくなった保冷剤をおしゃれなガラスの器や口の広いビンなどに入れるだけで、消臭剤が作れます。アロマオイルを垂らせば芳香剤としても活躍!

【材料】

ガラスの器や口の広いビンなど……1つ
ジェル状の保冷剤(常温のもの)……適宜
好みの造花やビー玉など……適宜

【作り方】

①ガラスの器や口の広いビンなどに、ジェル状の保冷剤を袋から出して入れる。
②好みの造花やビー玉などを入れて飾る。
※表面積が広いほうが消臭効果が高まる。
※芳香剤にする場合は、②で好みのアロマオイルを適量加える。

ニオイ対策は、コツを覚えればそれほど難しいことではありません。時には消臭&芳香グッズの手作りなども取り入れて、楽しみながら住空間全体をケアしていきましょう。

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