SpecialContents vol.32 健康は「保湿」から!手づくりアイテムで冬もしっとり

風邪予防に、室内の適度な湿度を保つのが有効なのはご存知の通り。また、過度な乾燥は肌荒れを起こし、
肌のバリアを壊して感染症の一因に……。そこで、簡単に作れてインテリアにもなる加湿器や、
余分な添加物を含まない安全な保湿クリームなどを手づくりしましょう!

冬に「保湿」するメリット

「保湿」は、美容だけでなく健康にもかかわるキーワード。
特に乾燥するこの季節、潤いを維持するとどんな良いことがあるのでしょうか。

潤いが肌を健やかに保つ

肌が乾燥によるダメージを受けると、老化が早まるだけでなくシミやシワができる可能性も高まります。乾燥肌になってしまう原因は、空気の乾燥以外にも食べ物や生活習慣などたくさんありますが、いずれも湿度60%前後に維持することで症状自体は和らいできます。

写真「肌の悩み イメージ」

また、肌を健やかに保つ湿度は55~65%程度が理想で、逆に加湿し過ぎるのもよくありません。湿度が65%以上になると、湿気で不快感が上がるだけでなく、アレルギーや様々な病気の原因となるダニカビが発生しやすくなるのでご注意を。

写真「ダニやカビ イメージ」

病原体に感染しにくくなる

鼻やのどの粘膜が乾燥によって傷ついたり、機能が低下したりすると、そこから病原体が侵入しやすくなり、風邪や感染症にかかりやすくなります。
また、風邪の原因となるウィルスは数百種類あると言われていますが、冬風邪の原因となるウィルスは“寒くて乾燥した環境”を好みます。そのため、温かい服装を心がけていても、湿度が低い場所で生活していると風邪をひくリスクが高くなります。
つまり寒い時期は、適度に加湿した部屋で粘膜や肌の保湿を心がけて過ごすことで、風邪や病気にかかりにくくなるのです。

vol.26「風邪に負けない!家庭でできる予防法」
https://owners.orix-sumai.jp/sp/26/index.html
も、ぜひ参考にお読みください。

写真「保湿・適度に加湿した部屋 イメージ」

静電気の「バチッ!」を抑える

静電気と言えば、ドアノブをつかんだ途端にバチッと音がして(時には火花まで飛んで)、指先に痛みが走る……そんな、嫌な冬の風物詩の一つ。この静電気もまた、湿度と密接な関係があります。

実は、静電気自体は一年中発生しているのですが、湿度が高いと静電気が体にたまらずに自然放電されるため、湿気が多い夏場などはほとんど静電気は起きないのです。ところが、空気が乾燥して湿度が40%を切るあたりから自然放電が起きにくくなり、体に静電気が溜まり始めます。そして湿度が25%を切ると、常に静電気が溜まり続けるような状態に陥ってしまい、何かに触れた拍子にバチッと一気に放電するのです。

イラスト「静電気」

逆に、静電気が起きなくなるのは湿度が60%を超えたころ。ですから、健康維持にも静電気抑制にも湿度は60%前後を目安にするのが良いでしょう。

効果的に「保湿」するために、湿度管理を

いくら保湿に気を配っても、乾燥した環境では効果が半減してしまいます。
そこでまずは湿度の特性を確認して、効率的に湿度をコントロールしましょう。

湿度は「拡がりやすい」

冬場に室内温度を上げる一番手軽な方法は、やはりエアコンをつけることです。しかし、各部屋のドアを開け放っても家中の温度を一定にすることはなかなか難しく、場所によって温度に違いが出てしまいます。これは、一度熱した空気でも、熱源から離れるとすぐに冷めてしまうためです。
一方、湿度むらなく拡がりやすく、1部屋で加湿器をつけて各部屋のドアを開放しておけば、換気をしたり強制的に蒸発させたりしない限り、やがて家全体に同じように行きわたります。

写真「エアコンで湿度を上げる イメージ」

この特徴を利用すると、洗濯物を部屋干ししたり、入浴後の浴室のドアを開けてサーキュレーター(真っ直ぐな風を送って空気を循環させる扇風機のような機械)を使って湯気を拡散させたりと、手軽な方法で湿度を調節することができます。

写真「部屋のドアを開ける イメージ」

強力に加湿するには加湿器が必要

冬場は外気がかなり乾燥するため、時にはデジタルの湿度計が計測不能になる数値まで湿度が下がってしまうことも。
そもそも「湿度を上げる」と言うことは、「水分蒸発させて空気中に漂わせる」ということ。集合住宅の6畳の洋室で湿度を上げるには、1時間あたり173mlの水分を蒸発させる必要がありますが、コップに水を汲んでおいても1時間ではなくならないように、いろいろなアイデアを駆使しても加湿器なしで家中の湿度を60%前後にするのは難しいのです。

そこで、「湿度を数十パーセント上げたい」という時は、やはり加湿器を使いましょう。加湿器は、気化式(ヒーターレス)、蒸気式(スチーム)、ハイブリッド式(気化式+蒸気式)、超音波式の4種類が普及しており、それぞれに特徴が違います。電気量販店やホームセンターなどで購入でき、次々と新しい機能が付属した製品が登場していますので、用途に合わせて選んでください。

※必要以上に加湿を行うと、結露やカビの原因となります。また、適度な換気を心がけてください。

写真「加湿器 イメージ」

手作りアイテムで、手軽に「保湿」!

天然素材で簡単に作れる「保湿アイテム」をご紹介。
また、飾るだけで湿度がアップするエコな加湿器を手作りして、「保湿」をサポートしましょう。

※お肌に合わない場合がありますので、成分にご注意ください。また使用時は、必ず事前にパッチテストを行ってください。

天然素材で簡単に作れる「蜜蝋クリーム」

蜜蝋(ミツロウ)とキャリアオイルをベースに、好みの香りの精油を加えて作る「蜜蝋クリーム」は、保湿はもちろんアロマの効果も期待できるアイテム。精油(エッセンシャルオイル)の香りのフレッシュさが損なわれないよう、1カ月で使い切るくらいの分量で作るのがオススメです。

写真「蜜蝋クリーム 参考作品」

■材料【出来上がり量10ml】

写真「材料」
  • ○蜜蝋(ビーズワックス、精製済みのもの)……2g
  • ○キャリアオイル(好みのもの)……10ml
  • ○精油(好みのもの)……2~3滴
  • ※小鍋、耐熱容器(ビーカーなど)、竹串、クリーム用の容器

蜜蝋保湿力に優れ、殺菌作用傷の修復作用が。精製済みのものと未精製のものがあり、精製済みの方がクセが少ない。
キャリアオイルは、保湿力の高いホホバオイルやアルガンオイルのほか、美肌効果が期待できるマカデミアナッツオイルなどから好みのものを選んで。
香り付けの精油は、リラックス効果のあるラベンダーやカモミール、女性ホルモンを活性化するとして人気のフランキンセンスなどが定番。

■作り方

<ステップ1>

写真「耐熱容器に蜜蝋とキャリアオイルを入れる」

水を張った鍋を火にかけ、蜜蝋とキャリアオイルを入れた耐熱容器(ビーカーなど)を浮かべて湯せんした状態で溶かす。このとき、鍋のお湯が沸騰しないように火を調節する。

<ステップ2>

写真「クリーム用の容器に移す」

蜜蝋とキャリアオイルがすべて溶けてしっかり混ざったら、火を止めてクリーム用の容器に移す。

<ステップ3>

写真「精油を加えて混ぜる」

粗熱が取れたら、固まらないうちに精油を加えて竹串など細いものでしっかりと混ぜる。

■使い方

顔はもちろん、手や唇にも使える。また、蜜蝋の量を増やして柔らかく作れば、ボディマッサージ用にも。

point

混ぜるだけ♪「美肌水」

皮膚科医が考案し、健康雑誌の読者やインターネット利用者を中心に多くのファンがいる「美肌水」。手に入れやすい安価な材料で簡単に作れて、年齢や性別も問わず使えるのが人気のヒミツです。

写真「美肌水 参考作品」

■材料【出来上がり量255ml】

写真「材料」
  • ○グリセリン……小さじ1(5ml)
  • ○尿素……50g
  • ○水道水……200ml
  • ※密閉できる容器(清潔なペットボトルなどでOK)

■作り方

<ステップ1>

写真「水道水と尿素を入れて振る」

容器に水道水と尿素を入れてよく振る。

<ステップ2>

写真「グリセリンを入れる」

尿素が溶けたらグリセリンを入れ、軽く振れば原液の出来上がり。

■使い方

利用目的に合わせて原液を水道水で薄めて使うこと。
顔:原液を水道水で10倍に薄める
体:原液を水道水で5倍に薄める

point

※参考書籍/「3日で効く美肌スキンケア 医師が教える簡単・安価・安心の手作りコスメ」今井龍弥(開業医) 著、マキノ出版刊

インテリアにも♪「加湿器」を自作しよう

水分を吸い上げやすいフェルトなどを水に差すだけで、ちょっと華やかでエコな加湿器を手作りすることができます。今回は、バラエティ豊富な百円均一のフェルト製品を活用する方法をご紹介します。

写真「加湿器 参考作品」

■材料

写真「材料」
  • ○好みのフェルト製品
      (ランチョンマット、タペストリー、コースターなど)……数枚
  • ○透明の容器(グラス、食器、花瓶など)

■作り方

<ステップ1>

写真「フェルト製品を加工する」

フェルト製品をクルクル巻いたり、ハサミで切り込みを入れたりして形を整える。

<ステップ2>

写真「全体を湿らせる」

水の吸い上げがよくなるよう、全体を水で湿らせる。

■使い方

水を入れた透明の容器に<ステップ2>を挿し、家具の上などに飾る。

point

寒さと乾燥の厳しい季節も、自作の保湿アイテムで楽しくケアしながら過ごせば気分が上がります。やがて来る芽吹きの季節を、笑顔で健康的に迎えたいですね。

このページの先頭へ戻る