SpecialContents vol.21 家族でチャレンジ♪「室内菜園」

芽吹きの春。はじめてでも手軽に楽しめる「室内菜園」をはじめてみませんか?マグカップなどで育ててインテリアにしたり、水耕栽培で手軽に野菜やハーブを育てたり。室内で育てると手間がかからず、虫がつきにくいのも嬉しいところ。お子さんの食育にもぴったりです。

室内で育てるメリット

写真「室内栽培 イメージ」
窓際やベランダで手軽に育てられる「室内栽培」は、経済的なうえ、残留農薬の心配がなく、収穫してすぐ食べられるので新鮮で美味しいのが魅力。また、成長過程を観察する中で自然の営みを知ることができ、嫌いだった野菜を食べられるようになるなど、“食育”の面でも注目されています。

初心者におすすめの栽培方法

1粒ずつ種をまいて土をかけ、定期的に肥料をあげたり虫を取り除いたり……という一連の作業は、初心者には敷居が高く、挫折しがちです。初心者でも失敗が少なく、室内で育てやすい栽培方法にはどんなものがあるのでしょうか?

種をパラパラまくだけの「ばらまき野菜」

種のまき方は野菜によって違います。しかし「ばらまき野菜」は、小さな植木鉢プランター、または底に数カ所穴を開けた紙コップなどに湿らせた土を入れ、好みの葉物野菜の種数種類混ぜたものをパラパラとまくだけで収穫できます。ただし、発芽するまでは霧吹きなどでこまめに水を与え、が出た後はの表面が乾燥したら水やりをします。

写真「摘み取った野菜 イメージ」

数種類の野菜が気温や環境に合わせて次々と芽を出すので、季節を選ばず始めることができ、とても手軽です。2週間から1カ月ほどして本葉が込み合ってきたら、収穫の目安。摘み取ってサラダや炒め物などでいただきましょう。 ベビーリーフミックス、レッドマスタード、サラダ菜、レッドケールなどが育てやすいでしょう。

土を使わず衛生的、虫もつきにくい「水耕栽培」

写真「水耕栽培 イメージ」

専用の液体肥料を溶かした水に根を浸して育てる「水耕栽培」は、土を使って育てるよりも衛生的で、病気にも強く虫がつきにくいのが特徴です。特に、新芽を収穫する「スプラウト」や、買ってきた苗から育てる「ペットボトル栽培」が手軽でおすすめです。

なお、ホームセンターや園芸店などで販売している野菜の種には、「土にまく種」と「スプラウト用の種」の2種類がありますが、「土にまく種」は消毒されているため新芽を食べることができません。栽培方法に適した種を選ぶようにしましょう。

野菜の根やヘタ、芽を再利用する「リボベジ」

写真「リボベジ イメージ」

普段は捨ててしまうヘタの部分も、に根を浸しておけばが育ち、収穫することができます。 これを「リボーン(再生)・ベジタブル(野菜)」、略して「リボベジ」と呼び、近年特に人気です。

また、が出たら土に移して育てられるものや、保存しているうちにが出てしまった野菜もそのまま育てて食べたり観葉植物としてインテリアに活かせるものもあります。

「水耕栽培」で育ててみよう

エアポンプなどを使って本格的に取り組む水耕栽培は、ちょっとハードルが高いもの。そこでまずは、お気に入りの食器やペットボトルを加工した容器でチャレンジ!

見た目もカワイイ「スプラウト」の育て方

水耕栽培の中で、手軽さナンバー・ワンは「スプラウト」です。栽培方法はたったの3ステップ、収穫までは10日

写真「カイワレ系とモヤシ系 イメージ」

種から芽がヒョロヒョロと伸びる「カイワレ系」と、緑豆モヤシのように種を頭につけたまま茎が伸びる「モヤシ系」がありますが、ここでは栽培中の見た目も楽しめるカイワレ系」の育て方を紹介します。

■用意するもの

写真「用意するのもの」
  • ○スプラウト用の種
    (ヒマワリ、マスタード、ルッコラ、ブロッコリー、青シソ など)
  • ○深さ5センチ程度で底面積が広い容器
  • ○水を与えるための霧吹き
  • ○根を張るための5ミリ厚の脱脂綿
  • ○"暗い場所"を作るために容器に被せる箱

ステップ1

写真「種をまく イメージ」

脱脂綿を容器の底の形に合わせてカットし、霧吹きでよく湿らせてから容器の底に敷き、重ならないように種をまきます。霧吹きで種の上から水分を与えたら、容器を覆うようにを被せて暗くします。

ステップ2

写真「霧吹きで水分を与える イメージ」

暗くしてからも毎日1度は中を確認し、脱脂綿ヒタヒタになるくらい霧吹きで水を与えます。2~3日で芽が出てきます。根が張ったら毎日1度水を取り替えましょう。

ステップ3

写真「食べごろ イメージ」

5~10センチほどになったらをはずし、窓際など日あたりの良いところに2日ほど置くと緑化します。種まきから10日ほどで食べごろに。

「ペットボトル栽培」なら、短期間で収穫OK!

ホームセンターなどで売られている野菜ハーブの苗を利用して水耕栽培で育てると、収穫までの時間が短縮できます。

■用意するもの

  • ○野菜またはハーブの苗(など)
  • ○ペットボトル(1.5リットルまたは2リットル)
  • ○カッター
  • ○スポンジ
  • ○アルミホイル
  • ○水を与えるための霧吹き
  • ○水道水
  • ○水耕栽培用の液体肥料(ホームセンターで購入)

ステップ1

ペットボトルとスポンジを加工し、養液を用意する

写真「用意するもの」

水耕栽培専用液体肥料を規定量の水道水で薄め、別容器に養液を作っておきます。ペットボトルの半分から下を切り取り、根と養液に日光があたらないよう下部の外側にアルミホイルを被せたら、上部を逆さにして重ねます。ペットボトルの径に合わせてスポンジを切り、中心に向かって切り込みを入れます。

ステップ2

根の土を洗い、ペットボトルにセットする(定植)

写真「スポンジに差す イメージ」

苗を入れ物からはずし、根のを優しく水で洗い落とします。スポンジの切り込みに根の上を挟んだら、ペットボトルに上から差し込み、根を下部に垂らします。下部に養液を入れ、根だけが浸るようにします。

ステップ3

成長するまで、養液の管理をする

写真「窓辺で育てる イメージ」

屋根のあるベランダか、日の良く当たる窓辺で育てます。養液が減ってきたら補充し、月に1度はすべて入れ替えます。収穫までの期間は野菜の種類や環境によって違いますが、葉物は比較的短期間で成長し、定植後10日を過ぎたあたりから収穫できます。

※ステップ1・ステップ2の写真はアルミホイルをかぶせる前のものです。

水を換えるだけで育つ「リボベジ」でエコ!

買ってきた野菜を再生させる「リボベジ」は、室内栽培の“奥の手”的方法と言えるでしょう。ちょっとしたコツを押さえれば、より簡単で経済的に栽培を楽しむことができます。

たくさん収穫するコツ

野菜が自分自身を養分にして育つ「リボベジ」は、ヘタの部分を大き目に切り取ることが大切です。
また、育てる前に冷蔵庫で冷やすと、野菜が「春が来た」と間違って芽が出やすくなります。

栽培方法はいたってシンプルで、好みの容器水を張って野菜の切れ端を浸すだけ。ただし、茎や葉が水に浸かると腐りやすくなるので、ヘタなら断面が浸る程度、なら茎より下の部分だけが浸るようにします。
いつでも始めることができますが、真夏は水が悪くなりやすいので、こまめに水を換えましょう。

1度だけ再生するもの

ニンジン葉(ヘタ)、ダイコン葉(ヘタ)、カブ葉(ヘタ)、サトイモ葉(全体)、タマネギ芽(全体)、ニンニク芽(全体) など
※( )内は再生させる部分
サトイモ葉、タマネギ芽、ニンニク芽は、観賞用にしてもステキです。

写真「ダイコン葉 イメージ」

ダイコン葉

写真「ニンニク芽 イメージ」

ニンニク芽

何度も収穫できるもの

豆苗(根)、みつば(根)、小ネギ(根)、クレソン(茎)、ミント(茎)、バジル(茎) など
※( )内は再生させる部分

写真「小ネギ イメージ」

小ネギ

写真「みつば イメージ」

みつば

育てた野菜で安心レシピ

自分で育てた野菜を使えば、簡単なレシピでも美味しいこと間違いなし。特に野菜の旨味を味わえる料理をご紹介します。

●トマトとゆで卵のバジル風味サラダ

リボベジまたは水耕栽培で育てたバジルやトマトを使います。
バジルの香りが爽やかで、見た目も華やか。家族みんなで取り分けるのにぴったりです。

写真「トマトとゆで卵のバジル風味サラダ」

■材料

(4人分)

  • ○トマト…3~4個
  • ○ゆで卵…2個
  • ○タマネギ…1/4個
  • ○バジルの葉…適宜
  • ○市販のイタリアンドレッシング
     …大さじ4
  • ○粒マスタード…大さじ1

■作り方

1.トマトはヘタを取って5ミリ厚の輪切りにする。ゆで卵は輪切りにする。
  玉ねぎはみじん切りにして水にさらし、水気をきる。

2.バジルをちぎって香りを出し、1を盛り付けたところに飾りつける。

3.イタリアンドレッシングと粒マスタードをよく混ぜ、いただく直前に回しかける。

●ニンニクの芽とベーコンと卵の炒めもの

リボベジで育てたニンニクの芽を使います。
ニンニクのスタミナたっぷり、ふんわり卵との相性も絶妙な一皿。お酒のつまみとしても。

写真「ニンニクの芽とベーコンと卵の炒めもの」

■材料

(4人分)

  • ○ニンニクの芽…100g
  • ○ベーコン…50g
  • ○卵…2個
  • ○マヨネーズ…大さじ1
  • ○サラダ油またはオリーブオイル
     …小さじ2

■合わせ調味料

  • ○水…大さじ1
  • ○鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ1
  • ○オイスターソース…小さじ1
  • ○黒コショウ…少々

■作り方

1.ニンニクの芽は4~5センチに切り、熱湯で30秒ほど茹でる。
  ベーコンは1センチ幅に切る。合わせ調味料を作っておく。

2.卵とマヨネーズをよく混ぜておく。

3.フライパンにサラダ油またはオリーブオイルをひき、
  2を流し入れて軟らかめのスクランブルエッグを作り、いったん皿に取り出しておく。

2.ベーコンを炒め、にんにくの芽を加えて炒める。

2.合わせ調味料を加えて混ぜ、卵を戻し入れて軽く混ぜたら、火を止めて出来上がり。

写真「美味しくいただく イメージ」

家庭で育てることで愛着がわき、いつもは何気なく口にしていた野菜たちの美味しさにあらためて気付きます。
家族みんなで可愛がって育て、美味しくいただきましょう。

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