SpecialContents vol.19 大丈夫!?わが家の防犯対策

これから年末・年始にかけては、飲み会で夜遅くに帰宅したり、家族旅行で何日も出かけたりと、昼夜を問わず家を留守にする機会が増えます。安心・快適な暮らしを楽しむためにも、防犯対策はしっかりしておきたいもの。そこでマンションにありがちな犯罪を具体的に挙げながら、取り入れたい防犯のポイントを紹介します。

油断大敵!現代の「住居侵入」の特徴

高層マンションであっても、オートロックであっても、油断は禁物です。近年の「住居侵入」事情について考察してみましょう。

外出中だけでなく在宅中も注意!

イラスト「空き巣 イメージ」

「住居侵入」という犯罪の中でも、「空き巣」は住人が不在の住宅に侵入して金品を盗むもの、「居空き」は食事や就寝中・ベランダで洗濯物を干しているなど、居室内にいる住人のを狙って侵入し、金品を盗むものを言います。
警察庁によると、平成25年の「住居侵入」事件の認知件数は57,891件で、ピークの平成5年と比べると年々減少しているものの、1日平均159件とまだまだ全国で被害が多発しています。

イラスト「空き巣 イメージ2」

「住居侵入」のうち、4階建て以上の中高層マンションの被害は全体の9%で、特に東京・埼玉・愛知などの都市部で減少しているのに対し、大阪だけが増加しているのが特徴です。
被害は、現金や貴金属以外にも、パソコンやデジタルカメラなどの電化製品を根こそぎ盗んでいくケースが多くなっています。

イラスト「空き巣 イメージ3」

オートロック式マンションの上層階に住んでいる場合でも、鍵をかけていない玄関ベランダなどから侵入される被害が多く発生しているため必ず施錠しましょう。
鍵をかけ忘れやすい方は、扉が開くとしばらく音が鳴る防犯グッズを玄関や主要な窓に取り付けるのがお勧めです。

留守宅が狙われている

過去の数字から見ても、空き巣の被害が圧倒的に多いのは一人暮らしのワンルームマンションです。その理由は、住人1人の不在を確かめるだけで侵入できるということ。

写真「明かりを付けておく イメージ」

ファミリーで住んでいる場合も、夜通し洗濯物を干しっぱなしにしたり、郵便受けに新聞やハガキを溜めてしまう、留守番電話に「○日まで留守です」などの応答メッセージを入れておくなど、「留守宅」が分かる、もしくは推測させるような"目印"を見せてしまうと、侵入犯を誘い込む原因になりますので注意しましょう。
留守の間はタイマー式の照明で明かりを点けるなどの対策も効果的です。

写真「写真を撮りSNSに投稿 イメージ」

近年ではSNSを利用して友人・知人とのコミュニケーションを楽しむ人が増えていますが、外出先での思い出をその場で投稿したところ、侵入犯の目に留まって空き巣被害に遭った……という実例も。

また、エントランスや玄関から呼び出しされた時に居留守を使うと、手荒い窃盗犯の場合は侵入後に暴力を振るわれるケースもあるため、「玄関ドアを開けずに返事をして断る」といった対応をする方が安心です。

写真「ポストの郵便物 イメージ」
留守にする際に注意したいポイント

侵入されやすい場所と手口

マンションの防犯を考えるにあたり、注意しておきたい場所と手口を知っておきましょう。

鍵のかかっていない玄関・窓が侵入経路に

マンションなどの4階建以上の共同住宅で最も多いのは、階数に関係なく「鍵のかかっていない玄関ドアまたは窓からの侵入」という統計が出ています。つまり侵入犯は最初に「鍵がかかっているか」を確かめ、かかっていない家から優先的に入るので、"鍵をかけておく"だけでも防犯効果が高まると言えそうです。

写真「窓の施錠 イメージ」

次に多い侵入手段が「ガラス破り」で、特に3階以下では発生件数の半数以上に上るため、に対する重点的な防犯対策が求められます。
また、子どもが遊んでいてエントランスのドアを開け放してしまう……というケースも多いので、子どもに注意を促しておくことも大切です。

ゴミ出しや見送りなどでも鍵をかけて

写真「玄関扉 イメージ」

「エントランスがオートロックだから」と過信して、日中は常に無施錠というケースも多くなっています。また警察庁の統計によると、玄関の無施錠による盗難が平成23年時点で4,167件もあったというから驚きですが、このうちの多くは「ショッピングなどに出かける際に鍵をかけなかった」というより、「ゴミ出し」や「見送り」といった"ちょっとの時間の外出"のため、油断して鍵をかけずに戸外に出てしまったのが原因のようです。

また過去の例では、「宅配便の荷物を1階まで受け取りに来てください」とエントランスから住人を呼び出し、「少しの時間だから」と鍵をかけずに向かったすきに仲間が忍び込むという手口が頻発したこともありました。

写真「補助錠 イメージ」

これらを踏まえて、戸外に出る際には「たとえ短時間でも、必ず玄関や窓に施錠する」という習慣をつけることが大切です。
補助錠(※)も追加しておくと被害を回避できる可能性がさらに高まります。
※設置可能箇所につきましては、事前に管理会社にご確認ください。

ひとりひとりの防犯意識を高めよう

防犯は、いくら対策をしても100%大丈夫ということはありません。マンションの防犯対策の盲点をついた犯罪にもご用心あれ!

監視カメラがあっても過信は禁物

近年では、エントランスや共用スペースなどに防犯カメラを設置し、民間のセキュリティサービスに加入しているマンションが多くなりました。

写真「常習犯 イメージ」

しかし防犯カメラは、犯人の早期検挙や「撮影される」という状況を作ることによる心理的抑止効果は期待できますが、常習犯は帽子やサングラス、マスクなどで顔を隠したり、カメラから映らないよう顔を背けるといった工夫をしていることも。
防犯システムを過信することなく、常に防犯意識を持つことが大切です。

侵入者が潜みやすい場所を把握しておく

エントランスがオートロックであっても、居住者が通った後に続いて侵入されたり、非常口や1階共用通路にあるから侵入されたりすることがあります。入居者と管理組合で協力しあって、様々なケースを想定した防犯のためのミーティングをしておきましょう。

写真「エレベーター内 イメージ」

共用エレベーターの中、玄関の真正面(カメラ付きインターホンに映りにくい位置)、ベランダ、非常階段の出入口付近など、侵入者が潜みやすい場所をあらかじめ把握しておき、不審な人影があれば不用意に近づかないで必ず管理組合や警察に通報を。

こんなマンションが狙われにくい!

狙われやすいマンションには、共通する特徴があります。下記の≪防犯のための3原則≫を参考に、防犯環境の見直しをオススメします。
≪防犯のための3原則≫

原則① 侵入行為に時間をかけさせ、あきらめさせる

写真「鍵を付けた扉 イメージ」

逮捕された泥棒への調査結果では、侵入をあきらめる時間として約70%の泥棒が「5分以内であきらめる」と答えています。
「入りやすく逃げやすい」ことが、泥棒が侵入したくなるポイント。そこでガラスに飛散防止フィルム(※)を貼ったり補助錠で物理的に防御することで、侵入に5分以上時間がかかるようにして、犯行をあきらめさせましょう。
※飛散防止フィルムを使用出来ない製品もありますので、取扱説明書などをご確認ください。

原則② 不審者を敷地に入れない・近づきにくくする

写真「防犯カメラ イメージ」

何と言っても、不審者を敷地内に入れない・建物に近づけないことが大切。そのためには、防犯カメラ警戒板などを設置して侵入者に防犯意識が高いことを知らせておきます。
エントランスで鍵を使わず住人の後に続いて一緒に入ろうとする人にも十分に注意しましょう。

原則③ 住民同士のコミュニケーションを不審者に感じさせる

写真「コミュニケーション イメージ」

ご近所さんとの良好な関係を築くことで、不審者に敏感に気付き、部外者が侵入しにくい環境を作り上げましょう。そうすることでお互いに助け合えます。

どんなに高度なセキュリティを施しても、その盲点を突いて侵入しようとする不届き者はいるものです。まずは私たち自身の防犯意識を高め、侵入者に近づきたくないと思わせる環境作りをしていきたいですね。

このページの先頭へ戻る