SpecialContents vol.15 家族の一員、ペットと楽しく・快適に暮らす

春は引っ越しや進学の季節に合わせ、ペットを家族に迎える家庭も多いもの。そこでペットと暮らす際のマナーや注意点をあらためて確認してみませんか?また、室内飼いする際、床や壁など住まいをペットから守る方法などもご紹介します。

飼い主として必ず知っておくべきこと

ペットと暮らすためには、いくつかの守るべきルールがあります。ペットと人間がお互い快適に暮らしていくためにも、家族として迎える前にしっかりと確認しておきましょう。特に集合住宅の場合は、管理規約にペットの種類やサイズ、マナーなどが記載されているので、必ず確認しましょう。

犬は生涯に1回「登録」、毎年1回「注射」!

犬の場合、法律によって、飼い始めてから30日以内(子犬は生後91日を迎えてから30日以内)に、お住まいの市区町村へ「飼い犬の登録」をし、年に1回「狂犬病予防注射」を受ける義務があります。
登録は、保健所や市区町村役場(各支所)、春と秋に行われる集合注射会場、委託を受けた動物病院で手続きをして「犬鑑札」の交付を受けましょう。

写真「予防注射 イメージ」

「狂犬病予防注射」も、集合注射会場、委託を受けた動物病院で予防注射を受け、「注射済票」の交付を受けます。

「犬鑑札」と「注射済票」は、登録された犬もしくは狂犬病予防注射を受けた犬であることを証明するための標識ですので、飼い犬の首輪などに着けておかなければなりません。

市区町村によって異なりますが、「登録」は1頭につき3,000円程度(2014年4月18日現在)、「狂犬病予防注射済票」の交付は1頭につき550円程度(同日現在。別途、獣医師に払う注射料金あり)が必要です。集団接種は4~6月に実施されるので、詳細は市区町村の担当課に問い合わせてください。

▼ご参考:【厚生労働省HP「犬の鑑札、注射済票について」】

ネコは"室内飼い"が推奨されています

ネコの場合、法律的には登録等の手続きはありませんが、自治体によっては登録制度を設けている場合もありますので、担当課に問い合わせてみましょう。

写真「室内飼い イメージ」

交通事故や病気から守り、失踪を防ぐためにも、全国的に室内飼いが推奨されています。
屋外で放し飼いしたり、室内と室外を自由に行き来させる(いわゆる"自由ネコ")と、メスの場合、1年に2~3回出産することも……。出産は母体に負担がかかるだけでなく、不必要な繁殖によって「地域ネコ」(特定の飼い主がいないネコ)を増やすことにもつながるので、生後半年をめどに去勢・不妊手術をしてあげることも大切です。

またネコはイヌと違って運動量が少ないですが、飼い主が環境を整えてあげればワンルームでも十分に健康的に暮らせます。 ネコの場合、飼育スペースで特に重要なのは"広さ"より"高低差"。人間の背丈より高い場所や、窓の外を眺められる場所に居場所を用意してあげると、リラックスしてお昼寝することができたり、ストレス解消にも役立ちます。

もしもに備えてホームドクターを探そう

写真「診療 イメージ」

イヌやネコのほか、近年では、ウサギ、ハムスター、モモンガといった小型の哺乳類、インコやオウムなどの鳥類、リクガメやヘビなどの爬虫類と、ペットも多様化しています。
ペットたちの体調が悪くなったときや、気になる行動をとった時、頼りになるのが動物病院の獣医さんです。

ペットの種類によっては診てもらえないこともあるので、飼い始める前に、診てくれる動物病院が近くにあるか確認しておきましょう。ペットの治療は自由診療になるため、注射1本を打つだけでも数千円と高額になりがちです。余裕があれば、ペット保険に入っておくのもオススメです。

ペットの怪我をなくし、住まいをキズなどから守るには?

室内飼いするなら、ペットの種類に合わせて快適な室内環境を整えてあげるのが飼い主の役目。とは言え、ペットと暮らすことで住まいが汚れてしまったりキズがついたりするのは、悲しいものです。そこで今あるインテリアを少し見直して、ペットの満足度を上げるとともに住まいをキズや汚れから守る方法をご紹介。

避難できる場所を用意して

写真「避難場所 イメージ」

必ずペットの数に合わせてケージを用意し、その中は安全なのだと認識させてあげることが必要です。飼い主に怒られた時にケージの中に逃げ込んで反省したり、見知らぬゲストが来た際に避難できると落ち着きを取り戻すことができます。

種類によっては1日のうちで20時間以上も寝て過ごすペットもいますから、ペットがくつろげる場所は生活範囲内数カ所用意してあげましょう。

写真「カーペット イメージ」

イヌは滑りやすい床の上で暮らすと、股関節を痛めやすいので、なるべく厚めの布カーペットなどを敷いてあげるとよいでしょう。こうすることで、ペットの爪などで床材に傷がつくのも防げます。

写真「爪とぎ イメージ」

ネコは習性によって一日に数回は爪をとぎます。特に柱や家具の角が被害を受けやすいので、爪がひっかかりにくいプラスチック製の板などを張ってガードしましょう。また、ネコの目につきやすい場所に爪とぎ用の板などを立てかけておくと、そこでといでくれます。

危険は先回りして回避を

ペットが乗り越えられる高さは、ペットの種類や身体能力・年齢はもちろん、その日の体調によっても違いが出てきます。イヌ・ネコは生後約9カ月で出産可能年齢に達し、生後1年で20歳にまで成長して、その後は1年に4~6歳ずつ歳を重ねていき、生後15~16年を迎える頃には75~85歳になります。またイヌ・ネコ以外のペットの場合も、一般的に人間よりも早く年を取って体力が衰えます。

写真「ソファの上 イメージ」

よく乗るソファや机などでも、最近あまりみかけない、上りにくそうにしていると感じたら、足がかりとなるステップスロープを用意してあげる方が安全です。特にペットの身長より高い場所ならなおさらです。

写真「洗濯機の中 イメージ」

危険箇所として忘れがちなのが、水回りです。トイレや浴室のドアには必ずをかけておきましょう。また、洗濯機のフタは必ず閉めておくこと。ペットが洗濯槽に忍び込んだまま回転させてしまう事故も、後を絶ちません。

ご近所関係を良好に保つコツ

ペットと快適に暮らしていくためには、ご近所さんへの配慮も必要不可欠です。今の暮らし方に問題がないかを見直してみましょう。

鳴き声や行動音を小さくするには

多層階のマンションに暮らしていると、気になるのが壁や床を通して聞こえてくる「」。ペットが行動するスペースは、なるべく家具を壁側に配置すると防音効果が上がります。床を伝って聞こえてしまう場合、厚めのラグカーペットを敷くことで軽減できます。

写真「おやつやオモチャ イメージ」

イヌを留守番させて出掛ける際に、飼い主が玄関を出ると激しく吠えてしまう場合は、「行ってくるね」などと声をかけず、おやつオモチャなどで気をそらせた隙にそっと出かけることで吠えなくなることがあります。

無駄吠えが続く場合は、大声でしかり付けず、獣医師やドッグトレーナーに相談するのもひとつの手です。

匂いを軽減するテクニック

写真「一緒に過ごす イメージ」

ペットには、種類にもよりますが体臭がつきもの。毎日一緒に過ごしている大好きなペットの匂いは、なかなか気づきにくくなってしまうものですが、ご近所さんやゲストにとっては耐え難いこともあるものです。

写真「アロマディフューザー イメージ」

消臭効果のある自然素材を添加したペットフードや、消臭スプレーなどが多数あるのでライフスタイルに合わせて取り入れてみましょう。また、玄関とペットのトイレ近くに消臭芳香剤アロマディフューザーなどを置くだけでも、かなりの効果があります。

イヌは汗をかかない代わりに皮脂腺が発達しているので、適度にシャンプーをしてあげると匂いが軽減できます。ネコは自分で丁寧に毛づくろいをするので、特にシャンプーをする必要はありません。もしネコの体臭が強い場合、病気になっていることも考えられるので獣医師に相談を。

写真「水で流す イメージ」

イヌの場合、散歩時にフンを持ち帰るのはマナーになってきましたが、尿の処理はまだまだ浸透していません。ペットボトルに水を入れて持ち歩き、ペットが電信柱などに尿をかけてしまったら、すぐに水で流しましょう。こうすることで、匂い成分が薄まって匂いが50分の1程度にまで軽減されると言われています。

ふわりと漂う「毛」も要注意

室内ではやはり、こまめに掃除機やテープを転がすタイプのクリーナーで掃除することを心がけましょう。ソファや布団の表面、また家具の下などに毛がたまったのを放置してしまうと、ダニの温床になるので要注意です。

写真「ブラッシング イメージ」

春と秋の抜け毛のシーズンは換毛期と呼ばれ、毛が2段構造になっているイヌ・ネコの抜け毛が多くなります。逆に温暖な地域原産の種類は換毛期がなく、年間を通して少しずつ抜け変わります。
動物の毛も人間の毛と同様、ブラッシング前には専用のトリートメントスプレーをスプレーしてあげることで静電気もなく毛を飛び散らさずに抜け毛を取り除き、マッサージすることが可能です。

ベランダやウッドデッキなどでブラッシングしてそのままにしてしまうと、抜けた毛が風で飛ばされてご近所迷惑になるので、必ず自宅のゴミ箱に捨てましょう。

ペットは私たちと生活を共にし、ほかでは味わえない思い出を与えてくれる、かけがえのない存在。その特徴や行動をよく理解して、長~く一緒に暮らしていきたいですね。

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