SpecialContents vol.10 この季節が肝心!住まいを紫外線から守り、長持ちさせるお手入れ方法

多くの肌トラブルの元となる紫外線量は、夏至を迎える6月が1年の内で一番多くなります。そして紫外線は、家具や内装の劣化を促進してしまうのです。そこで紫外線を防ぎ、家具・床・畳を長持ちさせるためのお手入れ方法などをご紹介します。

紫外線は、住まいにも有害!

紫外線が人体に影響を及ぼすことはよく知られています。しかし住まいや家具も紫外線の影響を受けやすく、対策を怠ると劣化が促進され、寿命が短くなってしまいます。
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紫外線には「A波」「B波」「C波」がある

イラスト 紫外線A波・B波・C波イメージ図

紫外線は太陽光線の一種で、英語の「Ultraviolet」を略して「UV」と呼んでいます。UVは波長の長さによってUV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)に分けられます。UV-Cは大気に阻まれるため地上に届くことはなく、UV-AとUV-Bが私たちが日常で浴びている紫外線となります。

A波は、雲や窓を通り抜けやすく、B波の約20倍も地上に降り注いでいます。日焼けをすると肌が黒くなるのはこのA派が主な原因です。
B波は日焼け後に炎症を起こしたり水膨れを引き起こしたりする原因となりますが、オゾン層や雲に吸収されやすいため地上に届く量はA波の20分の1程度です。またB波は外壁や窓ガラスに遮られて家の中へはあまり入りません。しかし窓ガラスを通過することができるA波は、室内へも到達し、家具やフローリング、畳などの日焼けの原因となったり、カーテンなどの色あせを引き起こしたりします。

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紫外線情報を活用しよう

紫外線量は季節や時刻、天候、オゾン層の量などによっても日々変化しています。同じ気象条件であれば赤道に近い場所ほど紫外線量が多いため、日本では南下するほど紫外線量が多くなっていきます。
紫外線量は一般的に冬よりも夏の方が多いことが知られていますが、春先からグンと量が増え、実は夏至を迎える6月一番多くなります。A波は雲を通り抜けることができるので、曇っているからといっても対策は怠らないようにしましょう。

気象庁では、日々の紫外線対策を効果的に行えるように、紫外線情報を提供しているので、活用すると良いでしょう。

▼ 気象庁「紫外線情報分布図」

写真 気象庁「紫外線情報分布図」
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紫外線対策をした方が良いのはどこ?

まずは住まいの中で、紫外線対策をした方が良い場所を見極めていきましょう。直射日光が当たる窓際などはもちろん、時間によってカーテンの隙間から日が差す場所なども対策が必要です。

写真 窓際

日差しが室内まで差し込みやすいのは、太陽の高度が低い時間帯、つまり日の出からの数時間と、日が暮れるまでの数時間。特に冬場は太陽の高度が低い時間が長いので要注意です。

模様替えを行う際は、ジュータンや畳の色が変わっている場所を確かめ、そこを避けて家具をレイアウトすると良いでしょう。

基本は「窓から紫外線を入れない」こと

紫外線は窓から入り込みます。つまり対策の基本は、窓の内側に日除けなどを設置したり、カーテンやロールスクリーンを付けて紫外線を室内まで入り込ませないこと。また入ってしまっても、家具・壁・床などに届かないようにすることです。
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室内に入り込む紫外線の角度に注意!

紫外線の量は日差しや部屋の向きによって、大きく変化します。 夏は直角に近い角度で日光が差し込むため、家具の上面が特に日焼けしやすくなります。冬は日光が差し込む角度が小さく、部屋の奥まで入り込むため、家具側面に当たる日射量・紫外線量が増えます。

最近ではUVカット加工を施したカーテンが市販されていますので、日差しが窓に直角に当たる東と西のカーテンだけでも、UVカットタイプのものにしてみるのがおすすめです。

写真 UVカット加工カーテン
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布で紫外線対策&オシャレ度アップ♪

写真 日焼け防止のため布をかけたソファ 写真 窓際の観葉植物

手持ちのを家具など日焼けさせたくないものにかけておく方法は、確実でお金がかかりません。お気に入りの布を家具にかけておけば、インテリアに変化をつけられて良いでしょう。ただしレース状の布は、長期間かけっぱなしにしておくと、模様が焼き付いたように日焼けしてしまうのでご注意を。

また、木製家具の上に写真立てや花瓶、観葉植物などを置いている場合は、時々場所を変えてあげると日焼け跡がつきにくくなります。

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床にも紫外線対策を

床材も、紫外線によって退色や劣化が起こりやすいものです。特に日が当たりやすい窓際の床には、ラグマットを敷いて紫外線対策を。季節ごとにラグを変えたり、デザイン性の高いものをチョイスしたりすれば、インテリアのオシャレ度がアップできて一石二鳥です。

写真 窓際の床
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畳の日焼けも要注意

写真 日焼けした畳

和室の場合、畳表の陽の当たっているところと陽の当たっていないところを見比べ、色に差ができているようなら紫外線対策が必要です。洋室と同様、カーテンやブラインド、ロールスクリーンなどで窓からの紫外線の侵入を防ぎましょう。

また、窓のない部屋でも、隣室からの日差しが当たるようであれば、ふすまを閉めるなどの対策が必要です。

日焼けさせてしまったら……

十分に対策を立てていても、日焼けしてしまう場合があるもの。そんな時、ケアする方法はあるのでしょうか?
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家具の日焼けはプロに相談を

一般的な家具に施されているUV塗装(紫外線を照射することにより短時間で塗装面が硬化する塗料で施した塗装)やウレタン塗装は日焼けに過敏ではありませんが、手作り家具アンティークなど、オイルを塗って仕上げた家具の場合は日焼けの影響が現れやすくなります。

軽い日焼けの場合、塗装していない無垢材であれば表面をヤスリで削ると日焼けを目立たなくさせることができる場合もありますが、塗装してあったりオイルで仕上げてある場合は、日焼けさせてしまうと素人で元通りにするのは難しいでしょう。こうなってしまったら、購入した家具店や、家具の補修に対応している専門店などで相談するのが無難です。

写真 アンティーク家具 写真 手作り家具
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壁紙は退色・劣化してしまうことも

壁紙も、家具や絵画、カレンダー、ポスターなどとの境目に色の段差ができてしまったら、日焼けの合図。日焼けによって退色したり劣化が進んでしまうので、日々の対策が必要です。

写真 壁掛け絵画

壁紙の材質は様々ですが、ビニールクロス布クロスともに、退色してしまうと元には戻せません。色の段差ができないようにする対策としては、カーテンやロールスクリーンなどで日を遮る、日の当たる場所には可動式の家具を置いて時々移動させる、などが有効です。

家具を長持ちさせるお手入れ方法

お気に入りの家具は長年使いたいもの。そこで長持ちさせるためのメンテナンスのコツをご紹介。
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水ぶきorからぶきの見極めが肝心

家具の手入れは、模様が直接印刷された家具は水ぶき、合板に模様のプリント紙が張ってある合板はからぶきします。プリント紙の上から水ぶきを繰り返すと、プリント紙のハガレの原因になってしまいます。

とはいえ、素人が印刷かプリントかを判断するのは難しいもの。購入時にお手入れ方法を聞いておくか、材質が不明の場合は、テーブルの天板など日常的な清掃を必要とするもの以外は、からぶきしたほうが無難です。

写真 家具の清掃道具
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塗装された家具の汚れは、薄めた洗剤で

写真 水ぶきぞうきん

塗装加工が施された家具は、汚れてしまったら中性洗剤を薄めて硬く絞ったやわらかい布で水ぶきを。塗装が変色する恐れがあるので、ワックスや化学系の雑巾は使わないようにしてください。

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ソファーを長持ちさせるお手入れ

ソファーは、表面が布製なら掃除機のノズル部分を丸ブラシタイプにしてホコリを取ります。皮製の場合は、買ったらすぐに保護クリームを全体に塗っておくと後々のお手入れがラクになります。保護クリームは、ソファーが色落ちしないかを目立たない所で確認してから使いましょう。

写真 皮革ソファー 写真 布張りソファー
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造り付けの家具はこまめに清掃を

写真 ウォークインクローゼット

造り付けの家具は、家具であると同時に、「家」の一部でもあります。できるだけ長持ちさせるにはやはり、ケアしてあげることが大切。素材によって定期的にからぶきまたは水ぶきを行い、日ごろからホコリを溜めないようにする、汚れたらすぐに拭き取る、といった当たり前のお手入れで長く快適に使うことができます。

特にホコリが溜まりやすいのは、目線より高い位置にある棚の上。また室内灯などのスイッチがついている部分は、頻繁に手で触れるため皮脂がつきやすいので、こまめに拭いて汚れの沈着を防ぎましょう。

写真 備え付けの棚
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畳の手入れはからぶき&掃除機で

昔ながらのイグサでできた畳は、設置してすぐには家具や人体などへの色移りを防ぐため一度だけ固く絞った布で水ぶきをしますが、カビの発生を防ぐため、その後は湿度の少ない晴天時など以外は水ぶき厳禁です。毎日のお手入れは、必ず目に沿って掃除機をかけ、からぶきしましょう。

写真 和室

近年ではいろいろな材質の畳がありますが、イグサで出来た畳は、使用して3年~4年経ったら「裏返し」を行ってまだ使っていない畳面を使います。畳表の表も裏もどちらも使用したら、5年~8年をめどに畳表を新しいものにする「表替え」、10年~15年くらい経過したら新しい畳に取り替える「新畳」となります。

愛着ある住まいと家具を紫外線から守り、正しくお手入れして、いつまでも快適に過ごしたいですね。

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