SpecialContents vol.03

「冬は結露に注意!」、良く耳にする言葉ですが、意外と知られていない、「そもそも結露って何?」「結露の何が悪いの?」「何にどう注意するの?」などみなさんの素朴な疑問にお答えいたします。

「結露」って何?「結露」が発生する理由

結露とは、湿気を含んだ暖かい空気が冷たい壁、サッシなどに触れて冷やされ、そこに水滴が付着する現象をいいます。これは、グラスに冷たい飲み物を注ぐと、外側に水滴が付くのと同じ原理です。

つまり結露は「湿気を含んだ空気」「にわかに生じた温度差」さえあれば、メガネだろうと窓だろうと、どこにでも発生します。特にマンションは、気密性が高いため、結露が発生しやすくなります。さらに、冬場は洗濯物を部屋干ししたり、リビングなどで鍋料理を食べたり、加湿器を使用したりなどで、部屋の湿度が特に上昇します。また、普通に生活していても人が呼吸をしているだけで微量の水蒸気を空気中に吐き出してしまっていますし、新築のマンションでは竣工後数年間はコンクリートが水分を含んでいるため、そのことが、結露の原因になっている場合があります。

写真 結露
写真 結露

このため、温度差が生じないよう講じられているマンションでも、結露は起こります。また、ガラス面が結露していなくても、アルミサッシ自体にはついてしまうことがあるなど、多くの住まいで冬の結露が発生しています。

結露は放っておけるか?放っておくと、どうなるか?

イメージ カビ

「周囲が乾燥しがちな冬なら自然に乾いてしまうのでは?」「どこにでも発生するようなありふれたものなら、放っておいてもいいのでは?」思われる方もいらっしゃると思いますが、答えは"NO"です。例えばアルミサッシについた結露を放っておくと、程なくサッシと窓ガラスをつなぎ止めている弾力のあるコーキング材部分に黒カビが生えることがあります。

また、アルミサッシにつく結露はベランダに面した大きな掃き出し窓などの場合、天井近くから足元までをびっしょりと濡らすため、足元の水受けから結露水が溢れてしまうこともままあります。そうなると床材や壁材を傷め、変色や腐朽の原因にもなるので決して軽視はできないのです。

窓辺の結露は、カーテンの布地を湿らせ、知らず知らずのうちにカーテンをカビだらけにしてしまうことがあります。閉めっきりの窓、引きっぱなしのカーテンがある部屋の窓の結露の有無に心当たりがある場合は、カビの有無を確認してみてください。

写真 窓
写真 クローゼット

結露の起こる部屋の換気を怠り続けると、湿気を含んだ空気は、他の部屋との境目で気温が低い箇所(例えばクローゼットや押入の内部)で結露を起こします。この結露由来の、衣類や寝具のカビ(ひいてはダニ)に長年悩まされているお宅も決して少なくありません。結露の対処の有無が、住まい手の健康に影響を与えかねないのです。

結露対策、何をどうするか

とはいえ日々の生活の中で行える対策を怠りさえしなければ、結露はそう恐ろしいものではありません。住まいの結露対策として最初にお勧めするのが、最も効果が高く手間がかからない「換気」の励行です。住まいの各所にある換気口は常時開けておくようにし、その上で「24時間換気システム」を稼働させます。真冬、真夏はエアコンの効きが悪くなることを懸念してこのシステムを止めてしまう方も少なくありません。しかしながら、住まいの空気は目に見えない様々な塵やホコリ、アレルゲン(花粉やダニの死骸や糞など含む)、二酸化炭素等のガスに満ちています。たとえ少量ずつであっても、部屋の空気を常に新鮮な外気と交換し続けることは、とても大切なことです。

写真 換気

せっかく暖めた空気をみすみす冷ますのはもったいない、という方は、換気をする場所に優先順位をつけてみましょう。とにかく湿気が多量に発生する場所の順に換気しましょう。湿気の多い、浴室の換気は必ず行って下さい。家族の入浴が全て済んだ後、換気扇を最低2時間は、回し続けるようにしましょう。また、調理や炊飯の際に多量の水蒸気を発生させるキッチンでも、必ずレンジフードファンを使用し換気して下さい。

写真 洗面所

洗濯機のある洗面所、便器に水を溜め続けているトイレなども結露が発生しやすい場所です。こういった空気のこもった場所は必ず換気を行って下さい。また、寝室や子ども部屋など、加温加湿もするし呼吸由来の水蒸気も多く溜まりがちな居室は、一日数回は換気したい場所です。窓を2カ所以上開けて風を通す自然換気を数十分程度行うように心がけて下さい。

結露対策として換気の他に「除湿」という方法もあります。住まいの中でも特に湿気が溜まりやすい場所や、知らず知らずのうちに空気がこもりやすい場所には除湿機を使用したり、除湿剤を置いたりして、除湿を心がけて下さい。収納など狭い空間や普段あまり使われない部屋や場所(地下食品庫、トランクルーム)などではこういった器具・道具の使用・併用も効果大です。

また、部屋の湿度を上げないように、洗濯物の部屋干しを控え「浴室換気乾燥機」を効率的に活用したり、「布団乾燥機」を利用したりすることも結露を減らす一つの方法です。

写真 浴室乾燥機

結露を悪化させないアイディア

とはいえ、換気して空気を新鮮なものに入れ換えても過度の乾燥は冬の健康を害する一因になってしまい、多少の結露と共存しなければならないのが現実です。ですから、結露を見つけたら速やかに乾いた布で窓ガラスやサッシを拭き上げる作業は、いささか面倒ではありますが冬の習慣としたいものです。

写真 窓拭き

この時、高吸水性繊維でできたタオルを使ったり、バキューム機能のついたスクイージーを活用したりするのも効果的です。結露を拭く作業は同時に窓周りのホコリなどの清掃にも通じるため、カビの予防にもなり、一石二鳥です。

写真 クローゼット

また、押入やクローゼットといった収納空間には、なるべくモノを詰込み過ぎないようにしましょう。収納内の床面や壁面に直接モノが触れないよう「すのこ」を敷いたり立てたりして、空気の通り道を確保するような工夫を講じてみて下さい。これは万一結露した際のカビ被害を減じるうえでも有効です。空気が滞留し局所的な気温差が生じやすい大きな家具と壁面の間などでは、5~10センチ程度の隙間を取り空気の通り道をつくります。

天気が良く、晴れて湿度が低い日には、クローゼットや押入、タンスなどの扉を開け放って中の空気を乾燥したものに入れ替えるよう、常日頃から心がけることも結露対策に効果的ですし、カビ、ダニの発生を根本的に予防する上でも有効です

寒い冬には、暖房器具が必需品ですが、ガスや灯油など燃焼タイプのものは、燃焼中に水蒸気を放出します。できれば、エアコンや床暖房といった非燃焼タイプがおすすめですが、暖房器具を止めたあとにしばらく窓を開けたり、換気扇をまわすなど結露を予防して下さい。

冬の結露をご理解いただき、快適な冬をお過ごし下さい。

写真 室内暖房

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